英検®︎2級取得は高校生、大学受験を目指している方には英語理解度の目安になる資格試験です(以下、英検と略します)
読む、書く、話す、聞くの4技能をCSEスコアによってバランスよく評価されるので、高校生であれば一度は挑戦したい試験でもあります。
今回は4つの技能のうち、リスニングとライティングの解き方をわかりやすく解説していきます。
今回の記事でわかること
- 英検2級リスニング問題の解き方のコツ
- 英検2級ライティングのポイント
- 英検2級合格のためにモチベーションキープする秘訣
英検2級 リスニングは聞き取りのポイントを身につける


では、具体的な学習方法を見てみましょう!
リスニング問題の聞き取りのコツ
英検2級のリスニングは第一部と第二部があり、それぞれ15問ずつの出題です。
第一部は『2人による対話文』
第二部は『1人で話す文』
リスニング問題を解くコツは
- 【選択肢を先に読み、質問を予測】2級は選択肢が全部問題用紙に記載されているので、放送前に先読みします。質問は5W1Hで問われるので、どの質問が来るか検討をつけておきます。
- 【メモをとる】英検は問題用紙にメモをとったり線を引くことが可能なので、聞いている段階で選択肢を消すと正解率が上がります。
- 【会話の問題はセリフの最後に注目】会話の内容一致選択は最後の一文がポイントになります。
2級のリスニングはとにかく毎日10分でも英語を聞くことが重要です。
1日10分毎日リスニング学習をしたい、という場合はNHKの語学学習を活用しましょう。
2級の場合は、『ラジオ英会話』または『高校生からはじめる現代英語』がちょうど良いレベル。
毎日英語を聞くと同時に週に1回はリスニング問題集でリスニング対策を実践し、問題に慣れていきましょう。

リスニング対策の鉄板テキストとして英検2級リスニング問題120(旺文社)をオススメします

私が教えている生徒からは、たくさん問題をこなすことでリスニング問題に自信がついたという声が多いです
- 出題形式に従って過去問が収録されている
- リスニングのスコアアップのための『攻略法』が記載されている
- 解答・解説にスクリプトがついていて音読復習できる
- 実践問題120問とオリジナル模擬テストが2回分収録されている
本番の形式にも慣れるので、日々の学習の仕上げに使うと効果があります。

試験前には必須のテキストですね!
リスニング力を上げるためにすることは?
- 音読を実践する→日々の学習に取り入れる
聞き取れない部分は何度聞いても聞き取れません。
単語は文字だけ覚えていても音を知らなければ発話も聞き取りもできないからです。
単語や表現は文字と音を結びつけて覚えることが必須です。
- 音読をするときのポイント(リズム)に注意する→リンキングとリダクションのルールを知る
消える音や、つながって聞こえる音をそのまま真似をして発話することが大切です。
- リピーティングとシャドーイングを習慣にする
リピーティングとは単語やフレーズ、構文が読まれた後に自分で声に出して読むことです。
シャドーイングはテキストの英文に少し遅れてついていくことです。
音源にかぶせて声に出します。
スピーキングの練習のようですが、話すことと聞くことはつながっているのでリスニング力を上げるにはスピーキングを活用する方が効率がいいですよ!
英検2級 ライティングはポイントをおさえる

2級は指定されたTOPICについて80〜100語で自分の意見を述べる作文を書きます。
2級からはTOPIC(お題)に加えてPOINTSという理由を書く時のヒントが3つ提示してあります。
必ずしも使う必要はありませんが、アイデアがなかなか出てこない時にはこの単語をヒントに書くと、お題に合った解答を書くことができます。
採点のポイントは以下の4点です。
一つのポイントが4点なので、満点は16点です。
1つの作文を書く目安は20分です。
- 内容 課題と内容が合っているか(関係ない内容は配点がつきません)
- 構成 英文の構成や流れがわかりやすく理論的であるか(型を使っているか?)
- 語彙 課題に合った語彙を正しく使えているか (同じ単語ばかり使っていないか?)
- 文法 文構造の正しく使われているか(同じ文ばかり使っていないか?)
英検は作文の配点がとても高いので、ここでスコアを上げたいですね。
TOPICにあった内容を書く
2級の作文ではある事象に対して賛否が問われます。
どちらの意見でもいいので、自分の意見を理論的に書くことが求められます。
内容が正しいかどうかは問われないので
- pros(賛成)
- con(反対)
どちらがそのお題に対して書けるかを判断し、書きましょう。
構成は型でわかりやすく書く
作文を書く時の構成
- 自分の意見を書く お題に対してI thinkかI don’t thinkを表します
- 2つの理由を明示 I have two reasons.で表します
- 理由1とその補足 Firstで理由を書き、その具体例を書きます
- 理由2とその補足 Secondで理由を書き、その具体例を書きます
- 結論を書く 自分の意見の再表明(はじめの意見と表現を変える)
作文は英語力だけはなく、日常の色々なニュースや出来事に対して常に自分なら賛成か、反対かの意見を持つことが重要です。
- 日本語の意見がなければ英語で意見は書けません
- 日々のニュースを見る習慣をつける
- 地球環境や資源の保護のことについて自分の意見持っておく
英検2級ライティングはテーマが多いので、何度も書く練習が必要です。
自分の書ける単語でわかりやすく簡潔に書くのがポイントです。
英語の文章を考えて書くことにハードルの高さを感じている受験生にライティング対策の問題集を紹介します。

英検分野別ターゲット英検2級ライティング問題集です

オススメの理由はこちら
- 練習問題と模擬テスト ステップを踏んで賛成、反対の意見を書いていける
- 解説が詳しい 模範解答が2パターンあるのでいろんな書き方を学べる
- チェックリストがある 自分の書いた文章を自分で振り返ることができる
- NGの解答例がある 何が違うのかが明確にわかる
- Web特典付き PCやスマホでライティング力をつけることができる

解説では、採点者がどこを見ているか丁寧に説明されています
しっかりライティング対策をして試験にチャレンジして欲しいと思います。
何度も何度も書くことが作文の力を伸ばす一番の近道です。
作文は2級の学習を始めた時から最後までずっと継続して取り組んでいきましょう。
学習習慣をつけて継続するには?

学習プランを作る

まずは受験日を決めて、そこから逆算して何日勉強できるかを決めよう
学習のプランは具体的に作ります。使うテキストを受験日までに全部終われるようページを決めて取り組みます。
- 単語は1日○個覚える→週末復習する
- 作文と長文は週に○個解く→週末は音読復習
- リスニングは○テキストを使って毎日聞く
テキストは単語帳、長文、作文、リスニングと一度にそろえると全部が中途半端になってしまいます。
絶対必要なものをまず購入しやってみましょう。
そして何度も復習する!これがポイントです。
学習していると苦手なパートが出てくるのでその補強で追加のテキストを使うと、飽きずに学習できます。

2級を学習するのに『でる順パス単』と『過去6回全問集』は必須です
なぜなら、『でる順パス単』の最大の魅力は、本書の名前となっている出る頻度の順番で英単語が覚えれるからです。
『過去6回全問集』は、過去6回分の問題を体験することで、英検の出題傾向を知ることができるのが最大の魅力です。
英検2級問題集【入門書】2選になります。


この2冊を基本のテキストとし、自分の苦手なパートを克服していきましょう!
モチベーションをキープするには?
2級の勉強をするぞ!と始めたけれど、やることが多いし、他の教科も勉強したいし、テストは近いし…と学生は特に英検の学習習慣を作ることが大変ですよね。

ここでは、私の生徒が英検を合格するために実践している英語学習の秘訣を3つだけご紹介します。
- 毎日使う教材に学習した日を書く
- 復習した時にどれぐらい進んだかを実感できるので達成感
- 覚えられない単語に×をつけたり、マークをつける
- どんどん書き込んでオリジナルのテキストにしていく
- 日にちと同時に学習を始めた時間と終わった時間を書く
- 自分が毎日大体どの時間に学習しているのかを実感
- 決まった時間に学習することが定着する
- 他のことに時間を使えるようになるので気持ちも安定
- 英語学習は『自分との戦い』
- 気分転換に動画で学習するのも良い
- YouTubeにはとても役に立つ英語学習のチャンネルがある
- やる気が出ない時はYouTubeの英語学習チャンネルで気分転換する
英検2級 リスニング・ライティング まとめ
最後におさらいをしておきましょう。
- リスニングは聞き取りのコツを使って毎日聞く+音読練習をする
- 作文はTOPICに合った内容を型にはめてわかりやすく書く練習をする
- 学習プランを作って毎日続ける
どのパートもポイントを絞って学習することで、効率よく結果を出すことができますよ!
空所補充問題と長文攻略のコツについては、こちらでかなりわかりやすく解説しているので参考にしてください。

EEvideo(英語学習サービス)を活用してアニメで「リスニングの場面設定の対策」や「スラッシュリーディング」を学ぶ方法を紹介しています。楽しみながらの学習になりますが、ぜひこちらも参考にしてください。


Your efforts will not betray you!
(努力は裏切らないよ!)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。