英検®︎2級は今や高校生にとっては大学受験前の必須試験となっていますよね(以下、英検と略します)
文部科学省は2025年度の大学入試からは記述式と英語検定の導入断念を表明しています。
これは大学入試の英語が外部試験での判定ではなくなった、というだけで今まで通り英検2級、準1級を高校生で取得しておくことで優遇のメリットは変わりません。
むしろ取得しておくことで高校生レベルの英語の知識をしっかり身につけているという自信がつきます。
英検の勉強をすることで解答のコツを習得し、受験勉強にも有利になります。
この記事でわかること
- 英検2級の出題内容についての具体的な学習方法
- 英検2級のわかりやすいテキスト
- 問題の解き方のコツ
英検2級 出題内容を知る

2級は高校卒業レベルで、具体的には『社会に必要な英語を理解し、また使用できる』レベルです
一次試験は筆記39問とリスニング30問の計69問です。
試験時間はそれぞれ、85分と25分。
約2時間の長い試験です。
測定技能 | 形式 | 内容 | 問題数 | 問題の種類 |
---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句空所 | 文脈に合う適切な語句を補う | 20 | 短文・会話(4択) |
長文の語句空所 | 長文の空所に合う語句を補う | 6 | 説明文(4択) | |
長文の内容一致 | 長文の内容に関する質問に答える | 12 | Eメール(4択) | |
ライティング | 英作文 | 指定されたトピックについて英作文を書く | 1 | 記述式 |
リスニング | 会話の内容一致 | 会話の内容に関する質問 | 15 | 会話文(4択) |
文の内容一致 | 短い文章に関する質問 | 15 | 物語文・説明文(4択) |
英検2級に合格することのメリットついてはこちらをご参考ください。

英検2級 空所補充問題は単語・熟語を覚える


では、具体的に学習の仕方を見ていきましょう
語句空所補充問題は、1〜2文程度の長さの短文の空所に入れる語句を4つの選択肢から選びます。
出題の割合は
- 語彙10題
- 熟語 7題
- 文法 3題
20問あるので、15分〜20分を目安に解きましょう。
単語は音源と覚える
英検2級の単語を学習する上で出題される語彙は3800語〜5100語と言われています。
その中でも頻出される語彙は決まっているものも多いです。
空所問題や長文問題を解くにはまず単語を覚えることが最優先です。
リスニング、リーディングのスコアも語彙力に比例します。

単語の覚え方としていちばん大切なのは、声に出して覚えることです。
どの単語帳も今は音声がダウンロードできるようになっています。
必ず音声を利用して取り組みましょう。
- 音声を聞いて発話する(英語→日本語→英語)
- 英語を見て日本語を言えるようにする
書いて覚えるのではなくこの手順を使って覚えていきましょう。
1度には覚えられないので、何度も繰り返すことが大切です。
おすすめの単語帳は、出る順パス単 英検2級(旺文社)です。
なぜなら『効率的に、英検によく出る単語を集中的に覚えたい!』という願望に応えれる単語帳だからです。
- 単語1179語+熟語525語の1700語(会話表現118つき)が収録
- 出る度AからCまで頻度別に分かれており、試験にも直結
- 熟語や会話表現は短文もついているので文章で覚えることができる
ある程度覚えられたら、過去問で問題を解き、間違えたものを覚えるの繰り返しで文章の中でどのように使われているかを実践していきます。

飽きるほど繰り返すのがポイントになります。なぜならエビングハウスの忘却曲線で1日後には約67%忘れます。1日以内に10分、1週間以内に5分復習すると記憶は100%に戻ると言われているからです。

熟語は『動詞+副詞(前置詞)』で覚える
熟語は『動詞+副詞(前置詞)』のパターンが多く出題されます。
熟語を覚えるときは形や機能で整理する(例文をひとつずつ紹介します)
- 動詞+名詞(前置詞)で覚える『catch sight of〜を見つける』
- 副詞の働きをする熟語で覚える『at a loss 途方に暮れて』
- 時間・頻度を機能ごとに覚える『for ages 長期間』
熟語は覚えていないと解けない問題なので、過去問を利用して頻出の熟語を丸ごと覚えていきましょう。
空所補充問題だけでなく、長文空所補充にも出てくるのでここをしっかり押さえておくと、全体的にスコアがアップします!
単語帳を活用するときに必ず例文を音読しながら覚えることが大切です。
ここでも、出る順パス単をしっかり活用していきましょう。
文法は問題を解きながら理解していく

2級レベルの文法を文法書で全てを学習するのは時間がかかります。
まずは問題を解きながら理解していくことで、選択肢の選び方や文法をピンポイントで学ぶことができます。
おすすめ文法書はいいずな書店の『Evergreen』、問題集は高橋書店の『英検2級頻出度別問題集』です。
それぞれのGoodポイントはこちら
頻度別問題集は、
- 空所問題が充実
- 見開きの左が問題、右が解答と解説で理解しやすい
- 初めて2級を受ける方に取り組みやすい設計
頻度別にA・B・Cに分かれているので、試験までの学習時間によってどのパートから学習したら良いかを選べるという点ではとても効率よく学習できる問題集です。

私も自分で勉強するときや、文法をわかりやすく説明するときにEvergreenを愛用しています!
英検2級 長文を時間内に解くコツ
2級の長文には空所補充問題と、内容一致問題があります。化学・社会・文化・歴史などが主なトピックです。
空所補充問題を解くコツ
AとBがあり、どちらも260〜270語程度です。『動詞+目的語』、『前置詞+名詞』の組み合わせや空所の前後をつなぐ表現を選ぶ問題が多いです。
空所補充問題を解くコツ
- タイトルを見て何の話か推測する
- ディスコマーカーを見つけて文脈を理解する
- 言い換え表現に注目する
ディスコマーカーを知っていれば長文がかなり読みやすくなるので、問題を解いた後必ず覚えていきましょう。
選択肢が動詞から始まっている場合は、空所の前後1文ずつを読んだだけでは正解を見つけられない場合があります。
こんな時は空所の前後2文を読むと、選択肢を選びやすくなります。
慣れてきたら、過去問を使って時間内に解く練習をしましょう。
目安は1つの問題が7分程度です。
内容一致問題のコツ
A、B、Cの3種類あり、Aは240語ほどのEメール、BとCは350〜370語程度の説明文です。
内容一致問題を解くコツ
- 問題AはEメールは件名や差出人に注目し、本文の内容を予測する
- 問題BとCは段落ごとの内容を把握します。解答を1つの段落から探せる場合と、いくつかの段落から探す場合があるので全体の主題をつかむ習慣をつける
- 選択肢が別の表現で言い換えられているので、引っかからないようにする
この問題は1つを13分〜15分で解くことを目安にしていきましょう。
説明文の長文を読むときにはスラッシュリーディングという読み方を活用すると、長い文章でも意味を取れるようになります。
長文読解は実践的な練習をすることで体得できるので、英検2級過去6回全問題集(旺文社)をおすすめします。
最新版は2021年2月25日に発売で音声アプリ・ダウンロード付きになっています。
全問題集の良いところは
- 過去6回分の試験が収録されている
- 繰り返すことで英検の出題傾向を把握できる
- 別冊解答には、確実に問題を解くための解説が載っている
- (解答のポイントをしっかり理解することが、合格への近道です)
- 一次試験だけでなく、二次試験(面接)の問題カード・解答例・解説も掲載されている
二次試験はまた、別の記事でわかりやすく解説します。

解答した後は解説を読み、音読をして表現や単語を覚えよう!

英検2級 空所補充・長文問題 まとめ

今回のポイントを要約します。
英検2級『空所問題補充問題』と『長文』を解く時のポイント
- 単語は音源で覚える
- 熟語は動詞+副詞(前置詞)で覚える
- 文法は問題を解きながら理解する
- 長文はコツを使って時間内に解く
単語の覚え方や長文の読み方のコツは大学入試の英語、TOEIC受験で得点アップにつながるので必ず身につけてくださいね。
今回の一番のポイントは英語学習を進めるためには、単語を覚えるときも問題を解いた後も音源を使って音読することです。
続ければ必ず結果が出るので、目標に向けて効率よく学習を続けていきましょう!
2級リスニングとライティングについてはこちらに詳しく解説しています。ぜひご参考ください。

EEvideo(英語学習サービス)を活用してアニメで「リスニングの場面設定の対策」や「スラッシュリーディング」を学ぶ方法を紹介しています。楽しみながらの学習になりますが、ぜひこちらも参考にしてください。


Hard work pays off!
(努力は裏切らないよ!)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。