2021年から小学校で英語が教科として導入されました。
学校で学ぶ英語も語彙数が600〜700語となり今までの中学1年生レベルの文法も入っています。
それに伴って『小学生で英検®︎にチャレンジしてみたい』という方も増えてきました。
今回は小学生からチャレンジできる英検®︎4級を取るためのステップをくわしく解説しています。(以下英検と略します)
この記事でわかること
- 英検5級から4級へのステップアップ
- 英検4級の学習方法とおすすめテキスト
- 英検4級のスピーキングテストの内容
英検5級から4級へのステップアップ

4級は小学生からチャレンジできる級ですが5級と大きく変わる部分があります。

4級には長文の内容一致選択問題が入っています。
長文問題にはA(掲示やメモなど)B(Eメール・手紙分)C(説明文)の3つあります。
問題数はAが2問、Bが3問、Cが5問です。
短文の空所補充、会話文の空所補充、語句の並べ替え問題とリスニングは5級と形式は変わりません。
語彙力を伸ばすことと長文の解き方のコツを知ることで4級の合格はグッと近くなります。
5級を合格したらぜひすぐにチャレンジしてみましょう。
5級と4級の詳しい違いを知りたい方はこちらをご参考ください。

英検4級の対策とおすすめテキスト

英検4級の文法レベルは現在の中学1年生から2年生で出題される語彙は1300語レベル。
『簡単な英語を理解することができ、それを使って表現すること』が求められます。
英検4級はリーディングとリスニングで合否が決まり、CSEスコアはそれぞれ500点満点。
合格ラインは満点1000点中622点なので約62%の得点率です。
英検4級は合否に関係なく自宅や学校でスピーキングテスト(コンピュータ端末を利用した録音形式のもの)が受験できます。
CSEスコアとは、英語力を国際的なスコア尺度ではかる指標のことです。自分のCSEスコアを他の級や他の試験と比較することで、自分の英語力を客観的に確認することができます。
英検4級の出題内容はリーディング①単語・熟語・文法の問題②会話文の完成問題③語句の並べ替え問題④読解問題を35分で解きます。
リスニングは30分で①会話の応答文②会話の内容一致選択③文の内容一致選択問題です。
大問1 単語・熟語・文法問題
英文中の( )に適切な語や句を入れて文を完成させる問題が15問。語彙や文法の力が必要です。
- 【単語】名詞や動詞の形、形容詞の問題がよく出題されています。
- 【熟語】一部が( )になっている問題が出題されるので例文で覚えましょう。
- 【文法】必ず出てくる文法事項を必ず出来るようにしておきましょう
- 【頻出文法】時制、不定詞、動名詞、疑問詞、代名詞、比較級、命令文です。

単語を覚えるには音源を活用して効率よく覚えることが一番大切。
英検を合格するには英単語の意味を日本語で理解できることが一番大切なので、英語→日本語→英語の繰り返しで口頭練習をするとリスニング、スピーキングの力を伸ばすことができます。
音源付きで英検の単語を覚えるには『英検4級でる順パス単(旺文社)』が一番効果的です。

出る順パス単シリーズはどの級にも活用できる最強の単語帳です。この単語帳のGood ポイントは
出る度AからCまであるので『最低でもAまでは覚える』など、自分のペースで学習を進めることができます。
受験までの日数を数えて必ず1周は取り組みましょう。
大問2 会話文完成問題
2人の会話文のどちらかの発話の一部または全部が( )になっていてその中に入れるものを選ぶ問題5問です。
おわびの表現(I’m sorry )お願いや許可の表現(Can you〜 、May I〜)提案の表現( Shall we〜)などパターンを覚えることが必要です。
どこで使われているのか場面を想像しながら口頭練習をして覚えましょう。
大問3 語句の並べ替え問題
与えられた日本文に合う英文を5つの語句を並べ替えて作る問題5問。基本的な文法力と表現力が必要です。
文法問題は文法を知ることから。イラストを使って丁寧に説明されている『英検4級をひとつひとつわかりやすく(学研プラス)』のシリーズで小学生でも文法を学ぶことができます。

文法だけでなく単語や動詞、形容詞などのよく出る単語もイラストでわかりやすく説明されているので、単語帳と一緒に使うとさらに効果的です。
CD付きなのでリスニングの対策もステップを踏んで取り組めます。小学生で4級を目指すならまずそろえて欲しい1冊です。
このテキストは教科書として使って、予想問題集を用意して何度も練習することが必要です。
大問4 読解問題
A2問・B3問・C5問の読解問題です。いずれも内容に関する質問の答えを選びます。
Aは掲示、お知らせの問題。タイトル→質問→英文に戻って答えを探す手順です。
BはEメールか手紙文の問題。From(差出人)To(受取人)Subject(件名)を読み取り、質問→メール(手紙)に戻って答えを探します。
Cは説明文の問題。タイトル→質問→英文に戻って答えを探します。
長文の詳しい解き方は『ひとつひとつわかりやすく』のテキストでまず理解します。
解き方のコツを理解したら時間を計って何度も問題を解きます。
問題をたくさん練習するには『7日間完成 英検4級予想問題ドリル(旺文社)』がおすすめ!

このテキストのGoodポイントは
- リーディングとリスニング問題が5回ずつ練習できる(スピーキング1回)
- 解説が丁寧で間違えたところをしっかり復習できる
- 小学生にとって音源がアプリだけでなくCDが使えることも大きなポイント
長文問題はどこを間違えたのかを自分で振り返ることが一番大切です。
この問題集は解いた後の解説とリスニングのスクリプト(英文を文字にしたもの)が付いているので復習がしっかりできることが最大のポイントです。
スマホで学習するのはとても効率的ですが、小学生が勉強するツールとしては使いこなすのは難しいところです。
CDを使ってリスニング練習をする方が切り替えができて学習の効果が高いと思います。
リスニングテスト対策
4級のリスニングは第1部から第3部まであり、全て2回ずつ放送されます。
- 【第1部】イラストを見て対話の続きを答える問題。問題冊子にはイラストのみなので、会話、選択肢両方とも聞き取ります。
- 【第2部】対話とその内容に関する質問を問題冊子の選択肢から答えます。
- 【第3部】英文とその内容に関する質問を聞き、選択肢から答えます。
リスニングは2回放送されます。解くときのポイントは
- 2回流れますができるだけ1回目で答えを見つける練習をしみましょう。
- 2回目で合っているかの確認ができます。
- 問題用紙の選択肢を見ると、数、場所、時間などが書いてあるので何の質問がくるのかを推測できます。
- 英検は問題用紙に書き込みができるので、聞きながら大事な情報をメモで書き取る習慣をつけておきましょう。
リスニングは日々の聞き取りの習慣がとても大切です。毎日5分でいいので英語を聞く習慣を作りましょう。
英検を目指すならNHKの英語学習が取り組みやすくておすすめです。
リスニングの力をアップする語学方法についてはこちらに詳しく解説しています。

英検4級のスピーキングテスト

4級のスピーキングテストは合否関係なく自宅や学校で受験できるスピーキングテストです。
試験は面接委員との対面式ではなくパソコンやタブレット、スマホを使ってスピーキングテスト受験サイトにアクセスし、受験します。
スピーキングテストは①イラストに書かれた英文の音読②英文についての質問3つ③個人質問1つです。
スピーキングテストは一次試験(リーディングとリスニング)の結果とは関係なく受験できるので、のちの3級の対面式の二次試験の準備としてぜひチャレンジしてみましょう。
スピーキングテストの練習は『英検4級予想問題ドリル』で1回分できます。
英検4級まとめ

英検4級に合格するためには日々の学習が大切です。
英検4級合格のためのステップ
- 単語は音源を使って反復学習(単語を見たら日本語の意味が言えるようにする)
- 並べ替え問題は文法を学習してから問題集で練習
- 長文は解き方のコツを理解して時間を測って問題を解く
- リスニングは毎日5分でもいいので英語を聞く習慣を作り問題集で実践
まずは単語を覚えて英検合格のステップを登っていきましょう!

Hard work pays off!
努力は裏切らないよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。