小学生の通信教育教材で人気が高まっている小学ポピー。
紙の教材で学校の教科書に沿った勉強ができると大人気。
ただ、小学ポピーの英語教材にはデメリットもあります。
今回の記事では
小学ポピーで英語は身につくの?
という質問に回答していきます。
英会話教師から見た小学生ポピーの英語をくわしく解説しているのでぜひご参考ください。
お子さんの通信教育教材を選ぶときのヒントにしてみてくださいね!
この記事でわかること
- 小学ポピー英語のデメリット
- 小学ポピーのメリットと向いている人
- 英語が書けるようになる読み書き教材
小学ポピー英語のデメリットとは?
小学ポピーは紙教材が中心の家庭学習教材。
小学1年生から6年生までの価格帯がとてもリーズナブルで取り組みやすい。
余計な付録もついていないので学習に集中できて保護者の満足度も高いです。
学校の勉強に困らないようになってほしい
という保護者の方には大好評。
ただ、英会話教師の目線で言うと
英語の教材にはデメリットがあります
- 聞く力重視で読む・書く力が伸ばせない
- 発話する学習がない
- 応用問題がない
- 先取り学習ができない
ここでは各学年で学べる英語内容をくわしく解説していきます。
小学校1・2年生の内容
1・2年生の教材は3年生から始まる英語活動の準備としての位置付け。
英語を楽しく取り組めるオンライン絵辞典やデジタルブックで発音を学ぶのがポピーの英語。
スマートフォンなどでタッチすると音がでる教材で主にリスニング中心の学習になります。
音が出る教材は楽しそうだけど?
- 色・数・食べ物など1年で学べるカテゴリーが少ない
- アルファベットなどの書く取り組みがない
- 英語の文章を読む教材がない
- 発話練習ができない
読み書きの教材がないのが残念
英語は4技能をバランスよく学ぶことが基本。
せっかく英語を学ぶのであれば学習した単語を読める・書けるようになりたいですよね。
小学ポピー1・2年生は文字に接することがほとんどないので追加の教材を活用して書く練習をする必要があります。
小学校3・4年生の内容
小学3・4年生は学校で英語もスタートします。
学校での取り組みは「英語のやりとり」が中心でテストもありません。
小学校で使う文科省の教科書に合わせて学べるのが小学ポピーの英語。
教材も教科書とほぼリンクしています。
学校の教科書通りだと飽きないかな?
- 書く教材がない
- ワーク・テストがない
- 教科書通りの表現しか学べない
- 発話練習ができない
3・4年生の教材もやっぱり聞き取り中心。
学校の予復習ができる点ではとても良いのですがそれ以上の学習ができないのがデメリット。
『もっと知りたい!』というお子さんには物足りないかもしれません。
せっかく学校で英語活動が始まるのに「読む・書く」教材がないのはとても残念。
高学年に向けて文字が読めることはとても大事なポイントです
学校に沿った内容の教材に書く教材をプラスするとかなりバランスの取れた学習ができます。
小学校5・6年生の内容
5・6年生になるといよいよ教科としての英語がスタート。
ポピーの英語にも毎月ワークやテストが入ります。
教科書に沿った内容で学校で学習する予復習が中心。
学校の英語のテストには単語を書く・読む問題はほぼ出題されません。
ポピーの教材は教科書対応なので教科書通りの教材で学習したものがそのままテストに出て高得点が取れます。
高得点が取れればいいのでは?
確かに学校のテストで高得点が取れると自信もつきます。
ただ、学校のテストは聞き取りが中心で高得点が取れますが中学のテストには通用しません。
英語を「読む・書く」学習を5・6年生で自主的に取り組んでおかないと中学で困ることになります。
- 英語の読み書き教材が少ない
- 音声教材はスマホで聞けるデジタルブックのみ
- 発話練習ができない
中学生からの英語は急に単語を書いたり読んだりする学習が始まります。
小学校で学ぶ英語の指導要領は「書く」力を重視していません。
その内容に沿っているポピーの英語だけでは学習量がかなり不足。
中学生で英語に困らないためにも小学生の時に「読む・書く」準備しておくことが必要です。
小学ポピーの英語は書く教材をプラスして取り組みましょう
小学校の英語についてはこちらでくわしく解説しています。
小学ポピーのメリットと向いている人
小学ポピーが向いている人
英語のデメリットはありますが総合的にはとても満足度の高い教材の小学ポピー。
小学ポピーは2022年度のイード・アワード(顧客満足度調査)で最優秀賞を受賞しています。
学習効果・継続性・学費それぞれの部門でもナンバーワン。
保護者の満足度がすごい!
小学ポピーはとにかく学校の勉強で困らないようにしたい方におすすめ。
ポピーの教材は全て学校の教科書に沿った内容になっています。
小学ポピーが向いている人
- 教科書に沿った内容を勉強したい
- 学校のテストでいい点を取りたい
- 勉強の習慣をつけたい
- タブレット学習が苦手
では保護者満足度が高い理由を解説していきます。
学費の満足度が高い
ポピーの人気の秘密はなんといってもリーズナブルな料金。
余分な付録がついていないとてもシンプルな紙の教材もポイントです。
学年 | 教科 | 料金 |
---|---|---|
1年 | 国・算 | 2,980円 |
2年 | 国・算 | 3,300円 |
3年 | 国・算・理・社 | 3,700円 |
4年 | 国・算・理・社 | 3,900円 |
5年 | 国・算・英・理・社 | 4,300円 |
6年 | 国・算・英・理・社 | 4,500円 |
教科が増える3年生から6年生まで続けやすい料金体制。
年払いにするとさらに割引があります。
紙教材なのでタブレット学習のように初期費用や通信費の心配もありません。
ポピーの教材は最低限の紙教材で余分な付録がないので勉強に集中できます。
1年生の教材を例に見てみましょう。
小学1年生の毎月の教材
- こくご・さんすうワーク
- こくご・さんすうテスト
- 情報誌『ぴかり』
- ひめくりドリル(こくご・さんすう)
- こころの文庫
- Popy f(保護者通信)
ボリュームもしっかりありますね
これ以外の教材も充実。
その他の教材
- わくわくえいご(偶数月)
- 学期末まとめテスト(年4回)
- 算数マスターズ
など1年を通してしっかり学べるカリキュラム。
スマホで音源を聴けるなど取り組みやすいところが魅力です。
成績がアップするので継続しやすい
2つ目は教材が学校の教科書に沿っているので継続しやすいこと。
ポピーの教材は学校で使われる教科書に沿った内容。
教材を作っているのは全国の小・中学校で使用されている副教材を発行している進学社。
毎月届く「ワーク」と「まんてんチェック」は教科書と連動しているので日々の授業にも自信を持って取り組めます。
単元ごとの「まとめテスト」で力だめし。
教科書に沿っている教材を使用することのメリットには2つあります。
教材には実際の教科書と連動しているページも記載。
テストもほぼ実際のテストと類似しているテストなのでお子さんも自信を持って取り組めます。
学校の勉強に自信がつくんですね!
1日見開き2ページを10分〜20分でとけるボリュームなので毎日取り組むのが負担になりません。
学校の宿題もあるので取り組みやすい量はとても大事なポイント。
取り組みやすいと自分で勉強する習慣もついてきます。
自分で取り組める教材は続けやすいんですよ!
紙の教材で学習効果がある
3つ目はやはり紙教材へのこだわり。
タブレット教材が主流の通信教育教材ですがあえて紙の教材を提供している理由は
デジタルでの学びはゲーム感覚で取り組めるのできっかけ作りには向いています。
ただ、実際に書くことの多い学校のテストや授業に対応するのはやはり紙の教材。
デジタル教材は音源などの補助教材として使用しているのもうなずけます。
確かに理解できてもきちんと書けないと困りますよね
日々紙のワークやテストに慣れているので学校のテストにも自信を持って取り組めて高得点を取ることもできます。
これが学習効果の満足度が高い理由。
ただ、紙の教材でしっかり書く力をつけることは大事なのですが
小学ポピーには添削サービスがありません。
特に低学年の間は保護者の方が進み具合やできているかのチェックをしてあげることが前提の教材。
小学ポピーは基本的に親子で取り組む教材
学習習慣が身につくまでは保護者の方が声かけや丸つけなどのサポートがお子さんの勉強意欲をアップさせる秘訣です。
2024年導入のデジサポが魅力的
2024年から料金が改定になったと同時に導入されたポピーデジサポ。
基本は紙教材のポピーですがデジタルサポートが付いてさらに満足度の高い教材になっています。
デジサポの良いところ5点
- 学習計画が立てやすい
- 学習状況が一目でわかる
- 楽しく学習できる
- 疑問点をすぐに解決
- 発展的な学習も可能
中でも特に良いポイントは
ワークや問題の解き方を知りたい!というときに解説してくれる動画は自宅学習の強い味方。
デジタルプリントで応用や発展問題にも取り組めるので「もっと難しい問題にもチャレンジしたい」というお子さんも満足できます。
そして何よりも学習状況を確認できることで自分の頑張り度が確認できるのはやる気アップにつながります。
小学ポピーの口コミ
小学ポピーは向いている人、向いていない人の口コミがかなり分かれます。
ここでは塾や予備校検索サイトの塾ナビの口コミをご紹介。
- シンプルな教材なので他の通信教育よりも手頃な価格
- 基本的な問題が多いので取り組みやすい
- 教科書の内容に沿ってるので毎月やればいい点が取れる
- 塾に通わせるよりも安かった
料金の安さ、学校に沿った内容の良さついての口コミが多いです
余分な付録がついていないのも高い評価の一つ。
- 添削がないので学習の効果がわからない
- 親がついていないと進めないので手がかかる
- 応用問題がないので受験には対応していない
- 教科書の内容とほぼ変わらないので面白くない
添削や内容についてのコメントが多いですね
口コミからも小学ポピーは学校の勉強にしっかり取り組みたい方向けの教材ということになります。
添削がないので保護者のサポートも必要。
お子さんの理解度をしっかり把握したい保護者にはおすすめの教材です。
反対に『忙しくてなかなか勉強を見てあげられない』という保護者には向いていません。
1ヶ月だけのお試し購入もできる
内容を他社と比較したいし子供が気に入るか不安
という方のためにおすすめなのが無料のおためしパック。
抜粋された教材を見て検討することができます。
実際に使ってみたい方には1ヶ月だけの購入もできるので検討しやすいですね。
実際に使ってみて判断するのがおすすめ!
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英語の読み書きの力がつくおすすめ教材
小学ポピーの教材はリーズナブルで総合的な保護者の満足度も高いです。
ただ、英語の教材の読み書きのボリュームは弱いのでそこを補う必要があります。
ここでご紹介したいのがTAGAKI®︎シリーズ。
フォニックス指導では老舗の松香フォニックス研究所出版の文字の読み書きが身につくシリーズです。
実際に私が使っているおすすめの教材2選です
はじめてのアルファベットABC
まずはアルファベットの大文字・小文字・簡単な単語を書けるようになるはじめてのアルファベット。
低学年から中学年向け。
低学年から楽しくアルファベットを書けるようになる工夫がたくさんあります。
はじめてのアルファベットABCのポイント
- アルファベットの大文字・小文字が書ける
- 色や動物などの単語の練習ができる
- アルファベットの正しい書き順がわかる
- 動画が楽しい
どのページにもQRコードがありアルファベットの書き順がわかります。
書き順の動画が面白い!
初めてアルファベットを書くときには書き順も気になりますよね。
アルファベットの大文字に慣れてきたら小文字、そして単語を書く練習ができます。
単語のカテゴリーはたくさんあります。
名前・国・曜日・月・くだもの・色・動物・家にあるものなど
このテキストでアルファベットや単語を書く練習をしておくと高学年になった時に困ることはありませんよ!
はじめてのフォニックス
アルファベットが書けるようになったら読める力を伸ばします。
学年関係なく取り組めるはじめてのフォニックスが次のステップ。
文字や単語を読めるようになるためにはフォニックスルールを知るのが一番の近道!
文字が書けるようになれば学年関係なく取り組めるのがポイント。
アルファベットの音には母音と子音がありそれぞれの組み合わせで読み方が変わります。
発音のしかたもしっかり解説されています。
イラストもあってわかりやすい!
はじめてのフォニックスのポイント
- 71種類のルールが学べる
- 単語だけでなく文章も練習できる
- 動画で一緒に発音練習ができる
このテキストにも楽しい動画があるんですよ!
単語だけでなく文章で練習できるのはとても大事です。
学校の教科書に出てくる表現もありますよ
読み書きの力は毎日少しずつ取り組むのがおすすめの学習方法。
『1日見開き2ページ』と決めて進めてみましょう。
フォニックスについてさらにくわしく知りたい方はこちらをご参考ください。
まとめ:小学ポピーで英語は身につく?
今回の記事では小学ポピーの英語を解説してきました。
教材の内容をくわしくみたところ残念ながら
小学ポピーの英語だけでは正直英語は身につきません
ただ、全教科を勉強する教材としてはリーズナブルで保護者満足度も高いのも事実。
小学ポピーを利用する際には
通信教育教材はそれぞれ個性があるのでお子さんに合った教材選びをしてくださいね。
タブレット教材の英語を知りたい方はこちらをご参考ください。
Reading and Writing English is important!
英語の読み書きは大事だよ!
最後まで読んで頂きありがとうございました。